夜遅く、母から私の携帯に電話がありました。
何か大変なことが起きたのかとびっくりです。
急いで電話に出ると

「お父さん歯が痛いから寝られないと言ってるの」
「どうしたらいいのかしら?」と母が言います。
歯が痛いと急に言われても・・・

「夜だから歯科医院はやってないから痛み止めとかないの?」
と私が聞くと
母は「歯医者から処方された痛み止めがあるから飲ませてみるわ」

ビックリです!でも本人は真剣なんです。

母の話によると
父は現在2本しか残っていない前歯がぐらぐらして痛いらしく
セメント(母が言うのには)で歯の後ろを固定しているんだそうです。

父はそのセメントを食べ物が詰まっていると勘違いして
爪楊枝で『ほじほじ」と取るんだそうです。
何度も説明してもすぐ忘れてまた「ほじほじ」します。

その結果、ますます歯は「ぐらぐら」になります。
そりゃ痛くなるわけです。

かいのすけ君もお年なので歯が弱くなってきました。

次の日母から電話がありました。
「痛み止めが効いて痛くなくなった」とのことです。
とりあえずは「ほっと」しました。

全てを忘れる父

父は説明している時は理解しています。
しばらくするとほとんど全て忘れます。

詰め物とかをする歯の治療は父にとって難しいのかもしれません。

これからは、歯の治療だけでなく他の病気などの治療も理解出来なくなり
難しくなってくるのかもしれません。


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