父は東京にいる次男に会いに行きたかったのです。
実家へ行ったとき母と2人でお茶をのみながらお喋りしていました。
すると母が「お父さん最近物忘れが進んできたみたいなの」
「東京に暮らしている次男の事を心配しているの」
「わしは次男の所に行ったことがあるか?と何度も聞くのよ」
「今ならお父さんもまだ元気だし次男に会いたがってるから
東京に一緒に行ってくれないかしら?」と私に言いました。
父には出来る事と出来ないことがあります。
80代の父はアルツハイマー型認知症です。
歩くことや食べる事は普通にできます。冗談もいつも通りです。
美味しいものを食べるのが大好きです。
会話も普通にできますが、会話の内容を全く覚えていません。
そして食べたこと、行った場所全て忘れてしまいます。記憶にひとつも残らないです。
母は「お父さんもあと何年元気で生きられるか分からないし
次男に会いたがっているから東京旅行の計画を一緒に考えてくれない?」
「きっとお父さんも喜ぶと思うから」
会えてよかった。
そんな訳で私たちは東京に行くことにしました。
東京にいる次男とは羽田空港で待ち合わせです。
父も母も次男に会えてとても嬉しそうです。
もちろん父は次男に会った事を忘れるので証拠写真を撮っておきます。
広告
広告